容疑者Xの献身（ネタバレはないよ）

容疑者Xの献身

よっしーが読んだという事で、久しぶりに東野圭吾の本を購入。
タイトルがネタバレ要素過ぎね？とか思いながら読み進める。
んで読了。

最後はかなりぐっとくるものがあってよかよか。
推理の方は誰でも気づきそうなところまではつかんだのだが、どうやってそのトリックを実現したかが
結局思いつかなんだ。俺である程度の所まで推測できるって事は、推理小説攻略勢なら結構あっさりと、
推理の方はできるだろうと思われ。

しかし、これ以前に読んだ東野圭吾の作品が、
変身 (講談社文庫)と、ゲームの名は誘拐 (光文社文庫)だったのだが、その２つとは大分毛色が違うなと思った。
まあ文庫の作者紹介のところで、幅広い作風で〜とか書いてあるしな。
物語的にはこの容疑者Xの献身が一番好きかな。してやられた感はゲームの名は誘拐の方があったけど。

で、読む本がなくなったのでとりあえず、知り合いが薦めていたクラシックシリーズ1 千里眼 完全版 (角川文庫)を読み始めたのだが……。
10分ぐらい読んだところで、心理学舐めんじゃねー！！
と思わず電車で本を投げ飛ばしそうになってしまった。
まあちゃんとしたフォローがしてある部分もあるけど、読心術みたいな扱いをするのはなんかやな感じ。
心理学とか言わないで陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)の成瀬みたいな人間嘘発見機だったりとか、
京極堂シリーズの過去が見える変態探偵榎木津とかみたいに、明らかなファンタジーにしてくれとか思ったり。

個人的には心理学ってのは１＋１が２になるかどうかすらまだわかっていない学問、そんなイメージがあるんだよなあ。
カルト教団とか露骨にだしてくるのもなんか個人的に嫌。
まあ中途半端に読んだ段階でぐだぐだ言うのはこのへんにしておこう。
カルト教団とかいいつつ本質は全然別物という展開になるかもしれへんし。

しかし、小説の購入が続いたから次はまた何か新書か、あるいは積んでいる国文法の本か、ケインズの本にするかな……。
糸冬。