インザナ地獄

インザナ勢です

本とか

完璧なインザナサイトになりつつあるが……。
他の事も書かないとね。

差別と日本人 (角川oneテーマ21 A 100)

差別と日本人 (角川oneテーマ21 A 100)


野中広務の名前みてから購入余裕でした。
まだあまり読んではいないのだが、野中広務 差別と権力 (講談社文庫)を読んだ事があるので、
どういう主張がなされるかはある程度想像がつくかな?
中々派手に売られているようなので入手は楽、差別に興味があれば読んで損はなさそうだ。

ところで新書とかは買う本が偏っている気がするのでなんとかしたい。
本を読もうが新聞を読もうがネットで情報をかき集めようが、自分の期待に答える情報を求めて、
そうして見つかった結果に満足しては何の意味も無い。
自分が見たくも無い、信じたくも無い、そうした情報に向かっていく意思がないと……。

しかし、そうやって色々な知識や価値観を身につけて、それで何になるのか……。
自分にはどうしようもない問題を知ってどうするんだ、わかった気になって優越感に浸りたいだけか俺は。
俺には色々と足り無すぎる、今からでも学者になる、権力者になる、ぐらいの気概や覚悟があればいいのに。
そうやって立ち向かってそれでもこの世に絶望するならともかく、何もしないままに諦めるのは情けなさ過ぎる。
20年近く逃げの人生を送ってきた結果が今の俺か……。


話は変わって、かつ今更だが、京極夏彦の小説って「認識」がテーマなような気がしないでもない。
人間は自分が見聞きしたものから一定の「認識」を作り上げ、それを元に考えたり行動したりするのだが、
自分が見聞きできるものなんて現実のごく一部でしかない。
「この世には不思議なことなど何もない」という言葉は狭い見聞による認識と、それに依存した行動を
戒める言葉なのだろうか。

いや、それは安直な発想か……。
狭い認識もそれによる行動も、避ける事は容易ではないというか不可能に近いような。
狭い認識とそれで行動してしまう自分を自覚するべきと捉えるか?
ああでも京極堂の発言を思い返すとそういうわけでもないような……。
というか、読み返しもせずに振り返って解釈なんてしないでまずは読み返せってとこだな。

糸冬