インザナ地獄

インザナ勢です

久々集合

俺、よっしー、ですNO、swiで居酒屋で集まる。
ですNOセンセイがいるのも久しぶりで、中々面白かった。
まあこうやってあれこれ話すのは大事やね……。

なんだが。
差別と日本人 (角川oneテーマ21 A 100)を集合前と帰りに読んだ関係でテンション落ちる。
政治家としての野中広務については、野中広務 差別と権力 (講談社文庫)の方が詳しいが、
差別問題の掘り下げは、差別と日本人、の方が深く、重い。

自分が有名になったことで出自の問題もあり家族を遠ざけなければならなくなった事を述べて、

辛 寂しいじゃないですか。
野中 家族的にはね。いやいや、僕はそんな愚痴言うたことないよ。
辛 でも寂しい。
野中 うん。寂しいよ。このごろ余計に寂しくなった、年と共にね。俺の八十三年間の努力は何だったんだろう。
辛 うん、わかる。
野中 一つも日本っていうのは目を開いていないじゃないかと。そして家族は縛られて、こんなかわいそうなことないじゃないかと。
あまりにも悲しすぎる。
国単位で作り上げてしまった差別の重さは計り知れない。
その重さを少しでも多くの人に伝える役割を、こうした本が果たしてくれれば……とは思うが。
俺は現実がそんな都合のいいものだと信じる事はできない。
一人で現実に対する無力さと絶望感に打ちひしがれる事しかできないのだ。

糸冬