インザナ地獄

インザナ勢です

エクシズのエンディング分岐について

まだ3周目はクリアしていないのだけどエンディングは大体みたので、
エンディングの分岐についてちょっと思うところを書いてみる。
当然の如くネタバレなので続きを読む記法
また、若干ネガティブな感じなのでそこも一応前もって。
惜しい、勿体無いという気持ちの表れと思ってくだされ。

















エンディングの分岐の決まり方は正直言って良くないと思う。
そう思う理由は大雑把に2つ。
まず分岐に関わる創生と破壊のポイント、この変化のシステムがあまり良くない。
もう一つは分岐のタイミングが遅すぎる事。

ポイント変化のシステムについて。
まず戦闘がかなり大きくポイント変化に関わっていて、
戦闘勝利で創生のポイントが増える、逃走で破壊のポイントが増える。
この時点で若干ゲームのシナリオとの乖離があるとは皆思うんじゃないだろうか。
争いを起こすことでベルジュを破壊に傾ける事が敵の狙い〜というセシリアの台詞まであるのだが、
ポイントの扱い的にはまるで逆という。
まあ敵は基本的に魔物だからそういう意味では問題ないのか?人間系の相手もいるけど……。
というか魔物の設定が良くわからないな、そこの辺りもはっきりしていればもう少し……って
分岐の話とは関わらないのでこれは置いておこう。

次にイベントの選択肢による変化について。
こちらもそれなりにポイントの変化に関わっているのだけれど、
困ったことに内容的に重みのある選択肢はかなり少なめ。
あまり創生と破壊との因果関係が掴み辛い選択肢も多いのも問題で、
明確な意思表示のような物が感じられない印象を受けた。
かつ、ポイントの変化の量も戦闘のそれと比べて特別割合が多いかというと、
どうもそうでもないようだ(詳しい増減はわからないけれど)。
RPGのエンディング分岐に関わる要素としてはあまりにも軽視されている印象。

その他クエストでもポイントの増減はあるが、これもイベントの選択肢と似た傾向が。
違うところはクエストをこなそうとすると問答無用で創生と破壊、
どちらかのポイントが入ってしまうケースが多いところか。
ともあれはっきりと主人公達の意思が感じられるものは少ない。

という訳でポイントの変化のシステムとストーリーとの関わりが乖離している感じが強い。
ゲーム的にはポイントを調整してエンディングを複数見るのが楽で、
お手軽、狙ったエンディングが見られないというケースは避けやすい、
そういうメリットはあると思うのだけど、ストーリーとしてはこの扱いはどうなんだろう。


次に分岐のタイミングが遅すぎるという点について。
エンディング分岐のタイミングが確定するのは最終章になってから。
しかしこの最終章になってからはイベントがラスボス直前直後しかない。
つまりエンディングは分岐するが、ストーリーが変化する場面は殆ど無いということ。
周回プレイをしても基本的に同じ内容をたどる事になってしまい、これは寂しい物がある。

また、分岐が遅いという事もあるせいか終盤になっても主人公達の意識がはっきりしない、
よくわからないけど破壊なんて御免だ、という状況が続く。
分岐がもう少し早ければ主人公サイドの意識をはっきりと示すような展開にも出来たのではないかと。
ファウストやアズールの言葉に揺れたり、同調するような展開があれば面白いのだが。

特に7章はこれまでも戦ってきたボス達との戦いもあり大部分の決着がつく章。
この前にはエンディングの確定があっても良かったのではないかと思う。

大体こんなところだろうか。 問題だと思う点を上げてはみたものの、主人公が二人いてそれぞれ別に行動する、
そういう要素がある以上なかなか難しいところがあるのかもしれない。

でも世界が光と闇に分かれている、そういう設定からは両者の対立みたいな展開を
期待した人もいるんじゃないか、というか個人的にはそういう期待がちょっとあった。
最終的にはアクセルも含めて協力して進んでいく展開に固定されてしまうのは残念。
まあこの辺りはエンディング分岐というよりはストーリーへの不満なので蛇足か。

世界が光と闇に分かれているという設定があまり生きていない辺りとか、
どうもストーリーや分岐に関しては紆余曲折あったんじゃないかとも思えるけど、
その辺りはどうなんだろう。
どいうか主人公が二人でそれぞれ光と闇の世界にいるという設定が足枷になっている?
そんな事を思ったり。

なんだか否定的な内容になってしまったが、複数回クリアしなければあまり気にならないかも。
レーヴァント編の展開はかなり王道で良かったと思うし……。
うーん、合流までが長いのも神器が集まるのが遅かったりパーティー編成の幅がそれまで少ない、
とかそういうのに繋がっていて周回プレイ要素が多いというのにかみ合ってない感が……。
色々と勿体無いのだよなあ。

糸冬