インザナ地獄

インザナ勢です

PSP版の個人的な感想(ナイトメアクリア済み)

時間があったのでPSP版でメリア編をガンガン進めてクリア。
難易度ナイトメアでも制限がなければラスボス以外は普通だった。
まあこの辺りはなれもあるので回避ができなくてもある程度やっていける、
そういう手段を把握しているかどうかが大きいかとは思う。
そんな訳で感想をまとめてみる。

・主に戦闘以外のインターフェースやテンポなど
まずロード時間やテンポについて。
UMDだとロードは大分気になるレベル。DS版との比較はもちろん、
PSPユグドラなどと比べても頻度が多く時間も長い。
戦闘が開始してからやタクティクス画面になっても、
読み込んだ事の無い顔データなどが絡むとロードで間が入ってしまう。
プレイ感そのものに関わる問題で、よほどのことがなければUMD版はオススメしない。
DL版ならロードそのものは気にならないだろう。ただ、演出の仕方やSKIPの仕様、
ソフトリセットが無いなどもありテンポとしてはあまり良くない。
DS版で2画面を使って同時に進めていたイベントを1画面でやった関係で展開が遅くなっているので、
まとめてのSKIPができるようにするか、イベント進行の工夫はしてもらいたかったところ。

また、ソフトリセットが無いのは試行錯誤が求められるゲーム性との相性が悪い。
特に制限プレイや高難易度をプレイする際には大きなネック。

次にセットアップ画面やタクティクス画面の操作について。
わかり難いのと、細かい部分を使いこなす事が求められるので、慣れるまではかなり不便な印象。
リスト表示のページ単位での移動ぐらいは欲しかったところ。
アナログと十字を両方使うことでスクロールを早くすることはできるが、やや裏技的な面があるし。
直感的にわかりづらい操作が多いのもマイナスか。こういう部分で試行錯誤させられてもちょっと困る。
慣れて、色々活用したとしてもDS版に比べれば手間がかかるようになったのは確実かな。

良くなった点もある程度ある。
DS版だとユニットプレイスと重なっているオブジェクトやNPCなどの情報を確認できなかったが、
PSP版はそういう事が無い、また騎士やモンスターについての簡単な解説などもついて、
情報量としてはDS版より多くなっている。
個人的にはターン開始時に装備できないアイテムがセットされていると警告がでるようになった、
この点はいいと思う、レベルでアイテムが装備できないと言うケースが多いゲームだけに。

・戦闘関連
DS版のように思い通りにウィスプを動かして回避と行動を両立させる、というのはかなり厳しいと感じた。
SPEEDゲージが初期化以外はアナログな調整しかできないので、移動に緩急を付けるのが難しい。
というか高いSPEEDから遅いSPEEDにするのは初期化でOKだが、逆はできないのでじっくり避けたい攻撃と、
速度を要求される攻撃が続くとかなり面倒。SPEEDゲージが敵弾で隠れたりするのもマイナス要素。
アナログパッドは個人的に細かい操作に不向きと感じたので途中からは完全に十字に切り替えた。
まっすぐ移動するのに失敗したりするのは回避においてかなり問題だと思うけど、慣れればちゃんと移動できるのか?

操作性の変化に伴ってギアの仕様が変わったのだが、回転しすぎに注意する必要がでたり、
ちょっと掠めるように移動しただけで回転したりとあまりいい印象は無い。
ジャミングギアも周辺をうろうろするだけでいいので味気ないというか……。

アイテム欄が4隅になったのは良い調整と言える。
アイテムを使う対象にあわせて配置するのが基本だが、敵の攻撃が薄い場所を選ぶなども選択としてはありで、
DS版に比べて大分配置に意味ができた。
ただし、画面4隅に配置されている関係で端を通って移動するとアイテムの箇所を必ず通ってしまうのが難点。
1ドットの隙間でいいから用意しておいてくれれば回避できただけに、ちょっと勿体無い印象。

アクティベートの変化について。
○ボタンを押している時だけアクティベートなので誤爆が少ない……ように見せかけて、
ある程度DS版に慣れているプレイヤーならむしろ移動面での自由度の差でDS版の方が誤爆は少ないと思う。
ゆっくり移動してアクティベートをしている余裕がない時は近いユニット同士での誤爆はかなり多くなる。
ただ操作そのものへの違和感などは無いのでそこは一安心。
レディ状態がRボタンを押すだけになって楽になったが、回避が厳しい事やウィスプの移動速度などを考えると、
まあこれでよかったのだろうと思う。被弾覚悟でエスケープモードを使う状況が多いので……。

その他。
フェイズチェンジはRボタンを押すだけなのでフェイズ切り替えを利用した戦術は楽に。
具体的には通常攻撃の後のフェイズチェンジによるジェム狙いや攻撃操作など。
ポーズトークはちょっと集め難い。ユニットがチャージ中だとキャンセルされてしまうので、
攻撃と両立できず、回収しようとするとどうしても無駄な時間を喰う事になる。
まあそこまで重要な部分ではないが、トークコレクションにこだわる人には面倒かも。
操作精度の関係でボスなどサイズの大きい敵のトーク確認がちょっとやりづらい感も。

ユグドラ編について
おまけ。設定やまともなストーリーに期待しないこと。
ゲーム的な変化も限りなく少ないほか、難易度もノーマルまでしかない。
あっても無くても良いレベルで連動要素としてはプレイヤーに優しいと微妙なフォローをしてみる。

トークコレクションについて
ありがたい要素。設定資料集にもエネミーやNPCトークは載っていない。
ただし収集率の表示などはない。コンプは正直時間がかかりすぎるので目的にするのはお勧めしない。
まあやってみればすぐにそこはわかる所か。

・グラフィック、サウンドについて
グラフィックはかなり綺麗になった。DS版に不満があったわけではないのだが、
PSP版をやった後だと差が大きくてちょっと気になったりする。
文字などの情報が見やすくなっているのもポイント。
サウンドは特別良くなった印象はないが、まあ音質なにそれおいしいの、な人間なので評価しづらい。
ただ、OP以外に全く新曲が無いことは触れておく。

・その他ゲームバランスなどについて
DS版と難易度による変化が微妙に異なっている。
全難易度でレベリング可能、イージーの敵HPの増加(1/2だったのが3/4だったかな?)、
ナイトメアの被弾ダメージの減少(3倍だったのが2.5倍に)など。
プレイはほとんどしていないが、DS版に比べればイージーで最後までプレイするのも悪くないかも。
まあトークコレクション集めや騎士団強化が目当てで使う事を考えるとちょっと面倒な変更かもしれないが。
レベリングについてはありがたい。調査プレイにも便利だし、どうせ縛るプレイヤーは縛るので、
選択の幅を広げたという点で悪くない。
また、一部ボスに特殊アクションが追加。ただ本当に一部なので期待はしないほうがいい。

PSP版ではセーブが3箇所に可能なのだが、正直数が少ない。
騎士団引継ぎがシステムデータになった分も考えれば一箇所だけなDSより大分いいのは確かだが、
それでも色々なデータを用意しておきたいならばバックアップは必須。
10箇所ぐらいあればバックアップの手間も省けて良かったのだが。

・個人的なまとめ
今更になるが、DS版経験者が買う理由はあまりないと思う。
ゲーム的な変化がユグドラ編を含めても少ないのがネックの一つ。
UMD版は散々言っているが、DL版にしたとしてもテンポには差がある。
ソフトリセットがないので拘ったプレイをするには手間。
色々とやりこんでもらいたいゲームなのでここも大きなポイント。
後は十字、アナログパッド操作での回避へのストレスかな……難易度ナイトメアだとかなり大きい。

追加要素などではトークコレクションが一番のポイントかな。
ユグドラ編はネタ要素しかないというのが俺の見解。ネタとしても個人的には今一つ。

DSとPSP両方を持っているユーザーには迷う事無くDS版をオススメする。
十字キーでもアクション要素を楽しめるのは確かだが、タッチペンのそれに比べるとやはり劣る。
タッチペンだと思い通りにウィスプが動かせる他、アクション一つ一つの成功の快感が違ってくる。
操作以外ではテンポの差も要因の一つ。
最高難易度には是非挑戦してもらいたいと思っているので、テンポが良くやり直しの手間が少ない方が良い。
セーブデータ1箇所が気になる場合はセーブデータバックアップのハードでも一緒に買うといいかと。
DS版ならソフト自体は安いだろうし、バックアップのハードの使い道は他のゲームでもある。

PSPしかもっていない場合は、DL版推奨。
UMD版は値段がそろそろ大分落ちてるんじゃないかとも思うが……。
テンポの差は大きい。少しでも楽しむ上での障害が少ない方を俺はオススメしたい。

こんなところかな。
現時点でのPSP版のプレイ時間はかなり多い方だと勝手に思っているけど、
実際皆どれくらいプレイしてるのかな……。
俺のプレイ時間は失敗も含めて大体60〜70時間ぐらいだと思う。

糸冬